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CMA ブログ
17 May 2026 7 分で読めます

職人のためのWhatsApp文例集

英国の職人がそのまま使えるWhatsApp文例集です。出発の一報、当日の途中経過、見積のあとの確認、追加工事の承認、請求書の催促、評価のお願いを、すべてWhatsApp向けに書いてあります(短く、署名なし、あいさつ文なし)。あわせて、これらのやり取りが個人のチャットに埋もれず顧客の記録に残るようにするWhatsApp Businessの設定も扱います。

著者:David Wright CMA 創設者

2026年の英国の職人にとって、顧客との連絡はWhatsAppが既定の手段です。英国の成人の9割以上が使っており、7割以上が職人とのやり取りにこれを選びます。「今出ました。9時45分ごろ着きます」と送る職人は、「9時45分ごろ到着する予定です」とメールで書く職人よりも、早く支払われ、早く折り返され、より多く評価されます。調子を決めるのは丁寧さではなく、その手段そのものです。

多くの職人はそれを分かっていながら、WhatsAppの文面をメールのように書いてしまいます。「田中様、いつもお世話になっております。下記のとおりご確認をお願いいたします……」。この調子はWhatsAppには合いません。温かく短いものを求める場に、冷たく格式ばったものとして届きます。以下の文例は、毎週送っているのと同じ連絡を、この手段の調子に合わせて書き直したものです。

あわせて、この連絡手段を「私用の端末での散らかり」から記録の残る仕事の連絡経路に変えるWhatsApp Businessの設定も扱います。クイック返信、営業時間、自動返信、そして案件管理の道具との連携です。これでやり取りは個人のスレッドを流れ去るのではなく、顧客の記録に残ります。

WhatsAppの調子 ─ 短く、署名なし、あいさつ文なし

うまくいっている職人のWhatsAppの文面には、簡単な型があります。文頭以外は普通の書き方にして、いかめしく飾らないこと。冒頭のあいさつ文を置かないこと。フルネームの結びを置かないこと(名前は連絡先に出ています)。音声でも言える長さにすること(多くても一、二段落)。一人称で、親しみのある調子で。以下の文例はすべてこの型に沿っています。言葉づかいはご自身のものに直して構いませんが、調子は保ってください。

要点
  • 書き出し ─ 「[名前]さん、こんにちは」か「こんにちは」、続いているやり取りなら何も置かないこともあります。「拝啓」「〜様におかれましては」は使いません。顧客は格式ばった書き出しを距離として受け取ります。とくに二通目以降はそうです。
  • 結び ─ たいていは何も置きません。名前は連絡先に出ています。「よろしくお願いします」程度なら構いません。「敬具 [氏名]」は誤りで、転送されたメールのように読まれます。
  • 長さ ─ 二段落が上限です。全体で四文というのが、ほとんどの連絡にとって正しい形です。それ以上に言いたいことがあるなら、二通に分けるか電話に切り替えてください。
  • 調子 ─ 一人称で、くだけた形も使えます(WhatsAppでは「承知しました」を「了解です」と書いてよく、メールや見積のPDFなら整えた形にします)。ショートメールよりやや温かく、私用のWhatsAppよりやや仕事寄りに。
  • 送る時間帯 ─ 常識的な時間に送ること(通常は8時から19時まで)。夜遅くに書いた下書きは翌朝に送る設定にしてください。23時のWhatsAppは、切羽詰まっているか段取りが悪いかのどちらかに読まれます。

出発の一報 ─ 生涯でいちばん効く文例

出発の一報は、職人と顧客のやり取りのなかで最も具体的に信頼を積む一手です。作業当日の朝の二十秒が、よい評価、紹介の増加、そして支払いの早さに変わります。多くの職人はこれを省きます。省かない人が、平均で星五つを取っている人です。

要点
  • 文例1 ─ 「[名前]さん、こんにちは。今出ました。[時刻]ごろ着きます。差し支えなければ路上に停めます。ではのちほど。」これだけです。前の現場を出た瞬間、あるいは自宅を出た瞬間に送ります。顧客は落ち着かない待ち時間から支度の整った状態へ移り、その日はよい形で始まります。
  • 文例2 ─ 遅れる場合の言い換え。「[名前]さん、思ったより道が混んでいます。[当初の時刻]ではなく[新しい時刻]ごろになりそうです。申し訳ありません。できるだけ急ぎます。」到着してからではなく、遅れると分かった瞬間に送ります。予告のない遅刻は星ひとつの評価を招く最大の引き金ですが、予告のある遅刻がそうなることはまずありません。
  • 文例3 ─ 当日の日程変更(緊急時)の言い換え。「[名前]さん、こんなことになって本当に申し訳ありません。配慮の要るお客様のところでボイラーの緊急対応が入り、今日はそちらへ行かなければなりません。[次の空き]へ振り替えていただけますか。ご迷惑をおかけする分は当然お引きします。」正直で、具体的で、埋め合わせも示しています。ほとんどの顧客はわだかまりなく受け入れます。

作業当日の途中経過 ─ 「今どうなっていますか」を防ぐ連絡

長い工事の途中で顧客が自然に取る行動は、「進み具合はいかがですか」と送ることです。以下は、そう尋ねられる前にこちらから送る形です。そしてそれが、知らされていると感じる顧客と、置き去りにされたと感じる顧客との分かれ目になります。

要点
  • 途中の一報 ─ 「途中経過です。順調で、予定どおり本日中に終わる見込みです。一緒に確認できる段階になったらお声がけします。」一日仕事なら14時ごろ、複数日にわたる工事なら初日の昼ごろに送ります。
  • その日の終わり ─ 「本日はここまでにします。よく進みました。[次の予定]にまた伺って続けます。その間に気になることがあれば、いつでもご連絡ください。」作業を終えた瞬間に送ります。現場を離れてからでは遅すぎます。
  • 工事の終わりの締め ─ 「私の側の作業はすべて終わりました。落ち着いてご覧になったらお知らせください。手直しがあれば一緒に確認します。請求書は一両日中にお送りします。」手直しの話を穏やかに切り出し、次の事務手続きも予告できます。

見積のあとの確認をWhatsAppで ─ メールよりうまくいく手段

見積のあとの確認をメールで送ると、返信率は20〜25%です。同じ内容をWhatsAppで送ると40〜50%になります。文面も相手も同じで、違うのは手段だけです。要は調子を手段に合わせることです。丁寧な「ご確認をお願いいたします」はメールでは通じますが、WhatsAppでは押しつけがましく読まれます。WhatsAppでは、より柔らかく短い形が効きます。

要点
  • 3日目の確認 ─ 「[名前]さん、こんにちは。先日のお見積り、無事に届いていましたでしょうか。ご不明な点があれば、いつでもご説明します。」柔らかく、押しつけず、はい・いいえで答えられる問いが一つだけ。
  • 7日目の確認 ─ 「[名前]さん、お見積りをご覧いただけたかどうか分かりませんが、まだ検討中でしたら急ぎません。どちらでも結構ですので、お手すきのときにお知らせいただければ。」「どちらでも結構」が効く言い方です。断る余地を与えるからで、多くの場合、承諾を迫るより早く返事が来ます。
  • 14日目の丁寧な締め ─ 「[名前]さん、お見積りの件はもうご不要かと思いますので、こちらでは一旦締めさせていただきます。もし違っていましたらお知らせください。いずれにしてもお元気で。」圧を完全に取り除く形で、意外にも一時間以内に返事が来ることが多くあります。顧客のほうも連絡しようと思っていたからです。

追加工事の承認をWhatsAppで ─ 工事終盤の言い争いを防ぐ連絡

追加工事の承認にWhatsAppが向いているのは、速いうえに、顧客が否定できない時刻の記録が残るからです。要は承認の依頼をはっきり示すことです。そうすれば返ってくる「はい、お願いします」がきれいな発注になり、あとで「そういう意味ではなかった」と言われかねない、通りすがりの「ああ、はい」にはなりません。

要点
  • 追加工事の依頼 ─ 「少しご相談です。壁を開けたところ、下の梁が腐っていました。床を戻す前に交換が必要です。現場での作業が半日ほど増え、木材と処理で180£ほどかかります。写真をこのあと送ります。YESとご返信いただければこのまま進めます。そうでなければ一旦止めて、ご相談させてください。」YESをはっきり求めることで、返信が拘束力を持ちます。
  • 写真の追送 ─ 「[腐った箇所の写真] これが申し上げている部分です。塞ぎ直す前に必ず手を入れる必要があります。」写真は疑いようのない証拠になり、追加工事の連絡と対になります。
  • 承認後の確認 ─ 「ありがとうございます。このまま進めます。180£は追加工事の行に載せますので、次回の請求書でご確認いただけます。」やり取りを締めくくり、費用がどこに現れるかを伝えます。

請求書と評価の連絡をWhatsAppで

請求書の翌日の一押しと評価のお願いには、WhatsAppが向いています。どちらも短く、温かく、押しつけがましくない必要があり、それはまさにWhatsAppが求める調子です。同じ文面をメールやショートメールで送ると、より格式ばって読まれ、成果も落ちます。

要点
  • 請求書の送付 ─ 「請求書をメールでお送りします。番号INV-[番号]、金額[金額]です。振込先は記載していますので、依頼人名義のあとに請求書番号をご記入ください。ご不明な点があればご連絡を。ではこのたびはありがとうございました。」丁寧で、メールが届くことを予告し、温かく締めています。
  • 7日目の丁寧な催促 ─ 「[名前]さん、[作業日]の請求書について軽くご確認までなのですが、今週中にお手続きいただけますでしょうか。よろしくお願いします。」肩の力を抜いた調子で、具体的な依頼を一つだけ。
  • 14日目の日付入りの催促 ─ 「[名前]さん、[日付]の請求書が期日から14日過ぎています。お支払いの見込みをお知らせいただけますか。何かご事情があればご相談に乗りますし、そうでなければ整理させていただければと思います。」日付と超過日数で具体性を足しつつ、調子は変えません。
  • 評価のお願い ─ 「[名前]さん、うまく仕上がって何よりです。大きなお願いなのですが、Googleに短く評価を残していただけないでしょうか。[リンク] 新しい仕事の多くはそこから来ていて、本当に助かります。難しければまったく構いません。記憶が新しいうちにと思ってお願いした次第です。」肩肘張らず、リンクを具体的に示し、圧をかけずに締めています。
  • 褒めていただいたときの機会 ─ 顧客から「素晴らしい仕事でした」と届いたら、一時間以内に「そう言っていただけて本当にうれしいです。もしよろしければ、その一言をGoogleに[リンク]残していただけると、正直なところ今週いちばんの励みになります。」と返します。温かい瞬間は、冷めてからの五倍うまくいきます。

WhatsApp Businessの設定 ─ 散らかった場から記録の残る場へ

私用のWhatsAppは連絡を取りこぼし、仕事を私生活に混ぜ込み、端末が壊れれば一緒に消えます。WhatsApp Business(Metaが出している無料の別アプリ)は、顧客側の体験を変えないままその多くを解決します。五分の設定で、その週のうちに元が取れます。

要点
  • 同じ端末に、WhatsApp Businessを別のアプリとして入れます。別の電話番号は必須ではありません(私用のWhatsAppと同じ番号でも使えますが、その場合は私用のほうを同時に使い続けられません。多くの職人は仕事用の回線に二枚目のSIMかeSIMを使います)。
  • 営業時間と、その時間外の自動返信を設定します。「ご連絡ありがとうございます。ただいま現場に出ており、[終業時刻]までにお返しします。本日中の急ぎのご用件は[番号]までお電話ください。」顧客の見通しが立ち、「なぜ返事がないのか」という苛立ちがなくなります。
  • クイック返信を設定します。/shuppatsu と打てば上の文例1が、/okure で文例2が、/day7 で見積のあとの確認が出るようにします。五つから十のクイック返信で職人の連絡の80%が賄え、一通あたり30秒の入力が二度の操作に変わります。
  • カタログを追加します(任意ですが便利です)。決まった商品として出せる仕事がある職種(たとえば年次のボイラー点検85£、電気設備の点検報告165£など)では、顧客は説明を打ち込まずにカタログから触れて依頼できます。
  • 証拠として意味を持つ連絡(追加工事の承認、支払いの催促)は、WhatsApp Business単体ではなく、連絡機能を備えた職人向けCRMを通してください。私用のスレッドは半年で流れ去りますが、CRMなら顧客の記録に残り続けます。CMAはWhatsAppの調子の連絡と顧客の記録を結びつけるので、証拠となる連絡が正しい場所に残ります。

より良い見積作成のためのシンプルなワークフロー

1

仕事のやり取りはすべてWhatsApp Businessに移してください(私用のWhatsAppとは分けます)。

2

営業時間と時間外の自動返信を設定し、顧客がいつ返事を見込めるか分かるようにしてください。

3

よく使う10〜15通をクイック返信として保存してください。出発、当日の途中経過、見積のあとの確認、追加工事の承認、請求書の催促、評価のお願いです。

4

出発の一報は出発した瞬間に、その日の終わりの連絡は作業を終えた瞬間に送ってください。現場を離れてからでは遅すぎます。

5

追加工事にはすべて「YESとご返信ください」という明示の型を使ってください。通りすがりの「ああ、はい」が、時刻の記録を伴う拘束力のある発注に変わります。

6

証拠として意味を持つ連絡(追加工事、請求書、正式な催促)は職人向けCRMを通し、長く顧客の記録に残るようにしてください。

WhatsAppは、顧客との関係の大半が実際に動いている場所です。この手段に合わせて書くこと、つまり短く、飾らず、格式ばった書き出しも結びも置かないことが、同じ連絡を、より成果が出て、より早く返事が来て、より温かく届くものに変えます。上の文例は、あなたがすでに送っている連絡をWhatsApp向けに書き直したものです。取り入れる作業のほとんどは、メールなら使っていたであろう格式ばった足場を外すことに尽きます。

証拠を残す必要のある連絡(追加工事の承認、支払いの催促、お金に触れるものすべて)については、WhatsApp Businessと職人向けCRMを組み合わせ、顧客のWhatsAppのやり取りにも顧客の記録にも同じ連絡が残るようにしてください。CMAの連絡機能は上の文例をクイック返信として備え、正しい顧客に自動で結びつけます。画面は携帯向けに作られており、車内から片手で送れます。

よくある質問

仕事では私用のWhatsAppとWhatsApp Businessのどちらを使うべきですか。

英国のどの職種でもWhatsApp Businessです。無料で、私用のWhatsAppとは別のアプリとして入り、営業時間、自動返信、クイック返信、カタログの機能が加わります。私用のWhatsAppは仕事を私生活に混ぜ込み、端末が壊れれば連絡を失い、時間外の見通しを示す手立てもありません。五分の設定は、入力の手間が減るだけでもその週のうちに元が取れます。

顧客へのWhatsAppはどのくらいの長さが適切ですか。

多くても二段落、理想は四文です。WhatsAppは短い連絡を前提とする気楽な場で、それより長いものは転送されたメールのように読まれ、うまく届きません。それ以上に言いたいことがあるなら、二通に分けるか電話に切り替えてください。出発の一報は一文です(「[名前]さん、こんにちは。今出ました。[時刻]ごろ着きます」)。最も込み入った追加工事の承認でも三文です。

英国の現場で、追加工事の承認にWhatsAppを使ってよいのですか。

「承認いただける場合はYESとご返信ください」という明示の形を使うなら、問題ありません。WhatsAppの連絡には、顧客が否定できない時刻の記録が残ります。型は、何が変わったかを説明し、いくらかかるかを示し、証拠の写真を送り、YESの返信を求め、そのあとに確認を送る、という流れです。これで通りすがりの「はい」が、日時を伴う拘束力のある発注になります。金額の大きい追加工事(500£以上)では、WhatsAppでの承認に加えて、職人向けCRMで更新した見積書も残してください。

見積のあとの確認は、メールよりWhatsAppのほうがうまくいきますか。

はっきりうまくいきます。メールでの返信率は20〜25%、同じ内容をWhatsAppで送ると40〜50%です。理由はその手段に対する期待の違いで、WhatsAppは一時間以内に読まれ、メールは何日も開かれないことがあります。ただし調子は場に合わせる必要があります。丁寧な「ご確認をお願いいたします」はWhatsAppでは押しつけがましく読まれます。上の文例にある、より柔らかく短い形を使ってください。

英国の職人がWhatsApp Businessで必ず使うべき機能は何ですか。

五つです。営業時間(顧客がいつ返事を見込めるか分かるように設定します)。時間外の自動返信(見通しを示し、苛立ちを減らします)。クイック返信(よく使う10〜15通を保存し、一通あたり30秒ではなく二度の操作で送れるようにします)。決まった商品として出せる仕事があるならカタログ(年次のボイラー点検、電気設備の点検報告など)。そして証拠として意味を持つ連絡のために、WhatsApp Businessを職人向けCRMとつなぐこと。これで長く顧客の記録に残ります。

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