職人のための客向けメッセージ文例25選
最初の問い合わせから最後の口コミまで、案件の流れ全体をおおう25の文例集。平易な言葉、英国の職人の現場に即した内容、そして書き直しなしで携帯にもポータルにも請求ソフトにも入れられる差し込み欄つきの形です。
どのやり取りでも仕事がきちんとして見える職人と、そう見えない職人の差は、腕そのものにあることはめったにありません。差はメッセージにあります。夕方6時に明日の時間帯を確認する一通、14日過ぎた請求への丁寧な催促、引き渡しの翌日に届く口コミのお願い(三週間後、客の関心がとうに移ってからではなく)。どれも書くのが難しい文章ではありませんが、多くの職人は毎回一から書き起こし、結局送らずじまいにするか、そのつどばらついたものを送ってしまいます。
文例をそろえておけば、それが直ります。文例さえできていれば、手直しして送るのに30秒。客が違っても口調は揃い、客の受ける印象が仕事の質に見合うようになります。去年頼んだ二人の職人を比べたとき、「明日は9時から10時のあいだにうかがいます。念のためご連絡まで」と送ってきた職人のほうを、何も言わずに現れた職人よりはっきり覚えているものです。
以下の25の文例は、英国の職人仕事によくある七つの段階をおおいます。最初の問い合わせ、着工前の確認、当日、作業中、請求と支払い、口コミとその後のフォロー、そして支払いが遅れたときの催促です。どれも短く、差し込み欄({お客様のお名前}、{工事}、{日付}、{金額})を使い、ショートメッセージにもメールにもポータルのメッセージにも書き直しなしで入れられる平易な言葉で書いてあります。
段階1:最初の問い合わせと見積(文例5つ)
新しい見込み客に送る最初のメッセージが、その後すべての調子を決めます。以下の五つは、客が連絡してきてから正式な見積を送るまでの場面をおおいます。この段階での狙いは、速いこと、きちんとして見えること、そして相手の工事を真剣に受け止めていると伝わることです。
- 1. 問い合わせの受領連絡 - 「{お客様のお名前} 様、{工事} の件でご連絡いただきありがとうございます。内容は承りました。24時間以内に次のご案内をいたします。それまでに補足がありましたら、このメッセージにご返信ください。よろしくお願いいたします。{あなたのお名前}」問い合わせが届いてから30分以内に送ります。
- 2. 現地確認の予約確認 - 「{お客様のお名前} 様、{日付} の {時刻} に {工事} を拝見する件、確定いたしました。所要はおよそ30分です。当日の朝、出発の際にご連絡します。そちらでご都合が変わりましたらお知らせください。{あなたのお名前}」
- 3. 見積送付のお知らせ - 「{お客様のお名前} 様、{工事} のお見積をこれからお送りします。ご相談した内訳に加え、下部に対象外の項目をまとめた欄を入れてありますので、ほかにご検討中のものと同じ条件で比べていただけます。ご不明な点があればお電話でご説明いたします。{あなたのお名前}」
- 4. 5日後の追いかけ - 「{お客様のお名前} 様、先週お送りした {工事} のお見積について、その後いかがでしょうか。どちらにせよお急ぎいただく必要はありません。無事に届いているかの確認と、ご判断の前にご質問へお答えできればと思いご連絡しました。{あなたのお名前}」
- 5. 見積承諾の確認 - 「{お客様のお名前} 様、ありがとうございます。お見積をご承諾いただき助かります。{着工日} で押さえました。一週間前に、到着の時間帯と初日の流れをまとめた確認をお送りします。よろしくお願いいたします。{あなたのお名前}」
段階2:着工前の確認と日程変更(文例4つ)
予約済みの工事の前の一週間は、日程がずれ、出入りについての質問が出て、行き違いを防げる時期です。この区間を四つの文例でおおいます。
- 6. 一週間前のご案内 - 「{お客様のお名前} 様、{工事} を {日付} より始める予定です。材料は手配済みです。当日の朝、到着予定時刻をご連絡します。出入りについて知っておくべきこと(駐車、脇の門、犬など)はございますか。{あなたのお名前}」
- 7. 前日の確認 - 「{お客様のお名前} 様、明日({日付})の {工事} について確認です。{到着時間帯} のあいだにうかがいます。{必要な立ち入り先} に入らせていただく必要がありますので、差し支えないかお知らせください。{あなたのお名前}」
- 8. 日程変更のお願い(こちらの都合) - 「{お客様のお名前} 様、申し訳ありません。いまの現場が押しており、明日を後ろにずらさせていただきたく存じます。{新しい日付} でいかがでしょうか。差し支えなければ同じ時間帯で。直前のご連絡となり恐れ入ります。{あなたのお名前}」
- 9. 日程変更の確認(客側の都合) - 「{お客様のお名前} 様、承知しました。{新しい日付} の {時刻} に変更いたしました。予定表も直しております。出入りについては前回と同じ形でよろしいでしょうか。{あなたのお名前}」
段階3:当日の到着と作業開始(文例3つ)
当日の朝の連絡と到着の連絡は、職人が送れるもののなかで、手間が最も小さく効果が最も大きいメッセージです。20秒で済み、客の不安をとても大きく減らします。
- 10. 出発の連絡 - 「{お客様のお名前} 様、いま向かっております。{分数} 分ほどでうかがいます。{あなたのお名前}」前の現場を出る、あるいは自宅を出るその瞬間に送ります。
- 11. 遅れの連絡 - 「{お客様のお名前} 様、前の現場が {分数} 分ほど押しております。お待たせして申し訳ありません。{新しい到着予定} までにはうかがいます。{あなたのお名前}」到着してからではなく、分かった時点で送ります。
- 12. 作業開始時の到着連絡 - 「{お客様のお名前} 様、到着して支度をしております。始める前に、段取りを一度ご説明します。{あなたのお名前}」客が不在で、こちらが立ち入れる場合に送ります。
段階4:作業中の報告と追加工事の打診(文例3つ)
作業中のメッセージは、進み具合を客に伝え、想定外のものが出てきた場面をさばきます。追加工事を打診する文例は、工事の終わりに価格でもめるのを防ぐものです。
- 13. 一日の終わりの報告 - 「{お客様のお名前} 様、{工事} の本日分のご報告です。今日は {本日の作業} まで進みました。明日は {明日の予定} から始めます。浴室はいま {現在の状態} です。そのままお使いいただけます/今夜はお使いにならないようお願いします。よろしくお願いいたします。{あなたのお名前}」現場を出る前に送ります。
- 14. 見つかったものについての追加工事の打診 - 「{お客様のお名前} 様、このまま進める前にお伝えしたいことが出てきました。ちょうど {見つかったもの} という状況で、安全に、また仕上がりを保って続けるには {必要な対応} が要ります。追加の作業はおよそ {時間または費用} です。ご返事をいただくまで手を止めております。書面でお出ししたほうがよろしければお送りします。{あなたのお名前}」これが、厄介な場面を正当な請求に変えてくれるメッセージです。
- 15. 材料の遅れのお知らせ - 「{お客様のお名前} 様、手配していた {材料} が仕入先の都合で遅れており、入荷は {新しい日付} の見込みです。それに伴い、以降の工程は {変更後の日程} にずれます。その間、進められる部分は進めておきます。ご不便をおかけし申し訳ありません。{あなたのお名前}」
段階5:請求、支払い、領収(文例4つ)
請求と支払いの段階は、連絡のしかたが資金繰りに直接効いてくるところです。四つの文例で、請求書の送付、入金の確認、そして大きな工事での中間金の依頼をおおいます。
- 16. 請求書の送付 - 「{お客様のお名前} 様、工事が完了しました。お任せいただきありがとうございました。請求書 {請求書番号}({金額})を添付します。お支払い期限は本日から14日です。お振込よりご都合がよろしければ、請求書内にオンライン決済のリンクがございます。明細についてご不明な点があればお知らせください。{あなたのお名前}」
- 17. 入金確認のご連絡 - 「{お客様のお名前} 様、ご入金を確認しました。ありがとうございます。控えとして領収 {領収番号} を添付します。早々にご対応いただき、本当に助かりました。{あなたのお名前}」入金があったその日のうちに送ります。
- 18. 中間金のご依頼 - 「{お客様のお名前} 様、{工事} が {区切り} の段階まで進みましたのでご連絡します。全3回のうち第2回分の請求書({金額})を添付します。お支払い期限はこれまでと同じく14日です。よろしくお願いいたします。{あなたのお名前}」
- 19. 保証金を差し引いた最終請求 - 「{お客様のお名前} 様、最終の請求書({金額})を添付します。お約束のとおり、{保証金額} は引き渡しから30日間、保証分としてお預かりのままとします。問題がなければ {保証金精算日} に精算の請求書をお送りします。よろしくお願いいたします。{あなたのお名前}」
段階6:口コミのお願いとその後のフォロー(文例3つ)
口コミのお願いは、客が仕上がりへの満足をまだ感じているうち、たいていは引き渡しの翌日に届くのがよいものです。以下の三つは、お願いそのもの、やんわりした念押し、そして次の工事につながるフォローをおおいます。
- 20. 翌日の口コミのお願い - 「{お客様のお名前} 様、{工事} の仕上がりにご満足いただけていれば幸いです。もしお時間がありましたら、{口コミサイト} に短くご感想をいただけると大変助かります。こちらのリンクです:{口コミのリンク}。難しければお気になさらないでください。このたびはありがとうございました。{あなたのお名前}」引き渡しから24〜48時間後に送ります。
段階6の続き:口コミとその後のフォロー
口コミのお願いのあとに使う文例をもう二つ。
- 21. 一週間後の念押し - 「{お客様のお名前} 様、まだお手すきでなければどうぞお気になさらず。お時間ができましたら、口コミのリンクはこちらです:{口コミのリンク}。よろしくお願いいたします。{あなたのお名前}」7日たっても口コミがない場合にかぎり、一度だけ送ります。
- 22. 一年後のご様子うかがい - 「{お客様のお名前} 様、{工事} からもう一年が経つとは早いものです。その後も問題なくお使いいただけていれば幸いです。手直しのご入用や、別の工事のお考えがありましたらご一報ください。日程を調整してうかがいます。よろしくお願いいたします。{あなたのお名前}」これは、多くの職人が一度も送らないままの、次につながる一通です。
段階7:支払いが遅れたときの催促(文例3つ)
だんだん強まる三通の催促で、請求の期限を過ぎたあとの期間をおおいます。口調は最後まで丁寧に保ちます。狙いは、次の仕事につながる関係を壊さずに支払ってもらうことです。
- 23. 7日目の丁寧な確認 - 「{お客様のお名前} 様、短くご連絡まで。請求書 {請求書番号}({金額})が当方ではまだ未入金となっております。すでにお支払いの手配に入っているかとは存じますが、念のためお知らせします。お振込よりご都合がよろしければ、元の請求書にオンライン決済のリンクがございます。よろしくお願いいたします。{あなたのお名前}」責める調子を出さず、丁寧に。
- 24. 14日目の日付を添えた確認 - 「{お客様のお名前} 様、{工事日} の請求書 {請求書番号}({金額})が、期限から {超過日数} 日を過ぎております。ご入金の見込み時期をお知らせいただけますでしょうか。特段のご事情があれば、分割でのお支払いについてもご相談に応じます。{あなたのお名前}」
- 25. 30日目、Late Payment Act に触れた正式なご連絡 - 「{お客様のお名前} 様、請求書 {請求書番号}({金額})が期限から30日を過ぎております。Late Payment of Commercial Debts (Interest) Act 1998 のもとでは、Bank of England の基準金利に8%を上乗せした法定利息と定額の補償金を申し受けることができますが、私としては単にご精算いただけるほうがはるかにありがたく存じます。ご返信にてお支払い予定日をお知らせください。{あなたのお名前}」これが、法的手段に踏み込まずに結果の出るメッセージです。
より良い見積作成のためのシンプルなワークフロー
毎週実際に使う5〜10の文例を選び、すぐ取り出せるところに置きます。携帯のメモ、定型文のフォルダ、あるいは差し込み欄つきのメッセージを保存できるポータルなど。
送るたびに差し込み欄を埋めてください。その30秒があるからこそ、コピーではなくその人あてに見えます。
出発の連絡は必ず送ってください。これが、差し出せるもののなかで最も効く20秒の心遣いです。
口コミのお願いは引き渡しから48時間以内に送ります。一週間待つと返ってくる率が大きく下がります。
7日目の確認、14日目の確認、30日目の Late Payment Act に触れた連絡という並びを、次にいつ催促するか迷うのではなく、決まった間隔として使ってください。
25の文例は、どの職人にとっても毎週一から書き起こす必要のある数を超えています。自分の仕事の流れに合うものだけを保存し、きちんと手直しして使い、四半期のあいだに客の受ける印象と資金繰りがどう変わるかを見てみてください。
支払いが期日どおりに入り、同じ客からまた声がかかり、頼まなくても口コミが付く職人は、ほかより売り込みや交渉がうまいわけではありません。正しい短いメッセージを正しい瞬間に送るのがうまいのです。そしてそれが毎回の書き仕事ではなく文例として存在するようになれば、それはこの商売でいちばん手に入れやすい強みになります。
よくある質問
職人が既定で送るべき客向けメッセージはどれですか?
最低でも五つです。連絡から30分以内の受領連絡、前日の確認、工事当日の朝の出発の連絡、完了時の請求書の送付、そして翌日の口コミのお願い。どれも送るのに一分かからず、客の満足度と資金繰りの両方を目に見えて押し上げます。そのうえに7日目、14日目、30日目という督促の並びを足せば、残りの流れもおおむねおおえます。
客への連絡はショートメッセージとメールのどちらがよいですか?
日程まわりの短い連絡(向かっています、前日の確認、遅れ)は主にショートメッセージ、添付のあるもの(見積、請求、領収)や記録が要るもの(追加工事の打診、支払いの催促)はメールかポータルです。英国の職人の多くはショートメッセージに頼りすぎ、あとから参照すべきものにメールを使わなすぎます。正しい線引きは「急ぎはショートメッセージ、残すべきものはメールかポータル」です。
客へのメッセージはどのくらいの長さがよいですか?
短く。上の文例はほとんどが二文か三文です。客は職人からのメッセージを携帯で、それも列に並びながら、あるいは用事の合間に読みます。長いと流し読みされ、肝心のお願いが抜け落ちます。例外は追加工事の打診で、後日その話が蒸し返されたときに正当な請求を支えられるだけの細かさが必要です。
引き渡しからどのくらいで口コミをお願いすべきですか?
引き渡しから24〜48時間後です。客はまだ仕上がりへの満足を感じており、よい口コミに90秒を割く気があります。一週間待てば関心は移っており、二週間待てば返ってくる率は大きく下がります。最初のお願いが届かなかった場合、7日後にやんわり一度念押しするのは構いませんが、それ以上は押しつけになります。
期限を過ぎた請求に Late Payment Act の利息を付けられるのはどんなときですか?
Late Payment of Commercial Debts (Interest) Act 1998 のもとでは、期限を過ぎた法人あての請求について、Bank of England の基準金利に8%を上乗せした法定利息に加え、定額の補償金(現在は請求額に応じて40〜100ポンド)を付けることができます。実際に利息を付ける職人はほとんどおらず、30日目の催促でこの法律に触れるだけで、少額裁判に進まずとも支払いが動くのが普通です。この法律は事業者間の請求に適用され、個人客への請求には別の規定があります。
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