塗装・内装仕上げの見積テンプレート
塗装の見積は、ほかのどの職種よりも安く出されがちです。客は仕上がった壁を見て、その前にあったパテ埋め、研磨、養生の一日を忘れてしまいます。以下のテンプレートは、下地処理の代金がきちんと出て、仕上がりがカタログどおりに見えるように、仕事をどう分解するかを示します。
「居間と廊下の塗装 - 750ポンド」としか書かれていない塗装の見積は、信用の面で負け、たいていは利益の面でも負けます。客はそれを、下地処理、塗り回数、仕上がりの質を項目に立てた他社の見積と並べ、安いほうも同じ仕事をするのだろうと考えます。半分はそうではないのですが、紙の上からは客に見分けがつきません。負けたほうの見積のほうが多くの仕事を含んでいたのに、紙がそれを見せていなかった、というのが常です。
塗装はまた、ほかの職種より写真から見積を出すことが多く、そのぶん下地の状態にまつわる不意打ちがつきものです。携帯の写真では問題なさそうな壁でも、洋服だんすの裏に雨染みがあったり、ラジエーターまわりの漆喰が浮いていたり、先にパテ埋めと研磨をしなければ上塗りに透けて出てくる小さな打痕が百か所あったりします。追加の下地処理の時間をこちらでかぶるのか、正当に請求するのかを決めるのは、紙の上の書き方です。
以下の記事がそのテンプレートです。英国の塗装・内装仕上げの見積が必ず備えるべき八つの項目、多くの塗装業者が頭の中で済ませて紙に書き忘れる使用量と塗り回数の計算、下地に何かが出てきたときの書き方、業務用と量販店の塗料をどう選ぶか、そして居間一室、一階全体、上げ下げ窓の補修という三つの試算例を扱います。
塗装の見積に必ず要る八つの項目
よい塗装の見積は、下地処理、塗料、手間、仕上がりの質の選択を、それぞれ独立した項目に分けています。客は自分が何に払っているのかを見られ、どこにお金をかけ、どこを抑えるかを選べるべきです。個人宅の塗装工事なら、八つの項目でおおむね足ります。
- 下地処理 - 研磨、パテ埋め、コーキング、養生テープ、シート養生、金物の取り外し。必ず独立した項目にし、手間の中に混ぜないこと。下地処理は客が最も軽く見る作業なので、時間を示すことがその正当な値づけになります。
- 手間 - 時間 × 単価、または日数 × 単価を、はっきり書きます。「3日 × 280ポンド」は一つの大きな数字に見えますが、「24時間 × 35ポンド/時」なら、客が知っているほかの職種と比べられます。
- 塗料 - 銘柄、つや、リットル数で明細にします。「Dulux Trade Diamond Matt、Brilliant White、5l × 2 = 10l」は「塗料」に勝ります。業務用の銘柄(Dulux Trade、Crown Trade、Tikkurila、Johnstone's Trade)は、量販店の水性塗料でかさ増ししていないことを示します。
- その他の材料 - パテ、コーキング材、養生テープ、研磨紙、養生シート、消耗品。一行にまとめて(「消耗品・パテ類:45ポンド」)、実費があることは伝えつつ、一点ずつ読ませないようにします。
- 塗り回数と仕上がりの質 - 回数を明記します(一般に、新しい漆喰には吸い込み止めの下塗り+仕上げ2回、既塗装の壁には2回、木部には下塗りと上塗り2回を含めて3回)。見積を比べる客にはこの行が要ります。「2回塗り」と「3回塗り」では仕上がりが目に見えて違うからです。
- 進入・養生 - 家具の移動、カーペットの上げ、床の保護、高所作業。大きな工事では必ず独立した項目に。最初の刷毛が壁に触れる前に、家具を動かし床を養生するのに半日かかることを、客は軽く見ています。
- 廃棄と清掃 - 養生シートのはたき出し、テープやパテの端材の撤去、粉じんの掃除機がけ、最後の拭き上げ。客は部屋がきれいに戻ることを期待します。項目として見積に立てれば、それにかかる時間がはっきりします。
- 合計、保証、支払い条件 - 小計、VAT(登録事業者の場合)、総額、施工に対する保証(通常は仕上がりについて12か月。ただし引き渡し後に生じた擦り傷、打痕、雨染みは明確に除外)、支払いの段取り、受け付ける支払い方法。
多くの塗装業者が紙に書き忘れる、使用量と塗り回数の計算
塗装工事の見積を安く出してしまういちばん手早い方法は、塗料の量を頭の中で見積もり、計算を紙に書き忘れることです。信用で客を取るいちばん手早い方法は、その計算を見積に載せ、きちんと考えたことを見てもらうことです。以下は英国で標準的な計算の内訳です。
- 壁の面積 - 壁ごとに測り(幅 × 高さ)、合計します。天井高2.4 m、4 m × 3.5 m の一般的な居間なら、窓とドアを引く前で約36m²、引いたあとで約28m² です。
- 1リットルあたりの塗り面積 - 業務用の水性塗料は、平滑で既に塗装された面なら1リットル1回塗りで通常12〜14m² です。新しい漆喰、凹凸の強い壁、濃い色を薄い色で隠す場合はいずれも塗料をよく吸うので、9〜10m² まで落とします。
- 必要な塗り回数 - 既塗装の壁は2回(新しい漆喰なら吸い込み止めの下塗り+2回)。木部は通常、下塗り+中塗り+上塗り2回で、幅木とケーシングに合わせて計4回です。
- 塗料の総リットル数 - 正味面積 × 塗り回数 ÷ 塗り面積。上の28m² の居間なら、28 × 2 ÷ 13 = 4.3l。工事の途中で二度目の仕入れに走らずに済むよう、5l(一缶まるごと)に切り上げます。さらに、隅の切り込み、刷毛への含み、最後まで出きらない底の分として10 % の損耗を足して5.5l。
- 1リットルあたりの価格 - 業務用塗料は銘柄とつやにより通常1リットル12〜22ポンドです(Dulux Trade Diamond Matt はおよそ15ポンド/l、Tikkurila はおよそ20ポンド/l)。量販店の塗料はリットル単価こそ安いものの、塗り面積が小さく、たれやすく、仕上がりが目に見えて劣ります。量販品を買わされているのではないと客が分かるよう、銘柄とつやを見積に書いてください。
- 計算を紙に載せる - 「壁 28m²(ドア・窓を控除後)× 2回塗り ÷ 1リットルあたり13m² = 4.3l、切り上げて5l の Dulux Trade Diamond Matt = 塗料75ポンド」。見積を比べていてこの行を見た客は、「塗料 - 75ポンド」のときよりも見積全体を信用します。
下地から出てきたものと、膨らむ下地処理のための書き方
塗装工事では三つの状況が繰り返し起こり、ほかの何より多くの揉め事を生みます。家具の裏で見つかる雨染みや浮いた漆喰、写真から想像したよりはるかに多いパテ埋めが要る面、そして1992年より前の建物における鉛含有塗料への注意です。それぞれの書き方は見積に載せるべきものです。
- 下地の状態に関する条項 - 「本見積は、下見の時点で目視できた下地の状態に基づく下地処理と塗装を対象とします。着手後に、相当量の追加パテ埋め、封じ込めの必要な雨染み、補修を要する浮いた漆喰、または洗浄以上の処置を要する汚染が判明した場合は、いったん作業を止め、状況を写真に収め、続行前に追加の下地処理について別途お見積をお送りします。書面によるご承諾なしに追加請求は行いません。」変更を突きつけるのではなく、起こりうるものとして客に心づもりをさせます。
- 写真見積の但し書き - 「見積時に実地で確認できなかった面(洋服だんすの裏、ソファ側の壁、私物で覆われた箇所など)については、目視できた壁と同程度の状態であることを前提に下地処理を見込んでいます。状態が異なる場合は初日に下地処理を見直し、追加作業は着手前に書面で合意します。」
- 雨染みに関する条項 - 「既存の雨染みは、上塗りの前に適切な染み止め下塗り材(Zinsser Cover Stain または同等品)で封じます。本見積は、湿気の原因の調査および解消を含みません。引き渡し後に湿気が続いていることにより染みが再発した場合は追加作業が必要となり、別途お見積いたします。」
- 鉛含有塗料に関する条項(1992年より前の建物では必須) - 「古い塗装木部や壁は、鉛を含む塗料が使われている可能性があります。研磨や剥離の段階で鉛含有塗料が疑われた場合は作業を止め、その区画を隔離し、安全に取り扱うための追加手順を適用します。その費用は別途お見積いたします。建築年が分かる場合、その確認はお客様にお願いいたします。」
- 材料価格の変動に関する条項 - 「材料価格は[日付]時点の仕入先価格に基づきます。材料の発注前に業務用塗料の価格が5 % を超えて動いた場合は、材料の項目を再計算し、発注前に改めてご確認いただきます。」
仕事が売れる塗装見積の組み立て方
下地処理の時間がはっきりし、塗料の銘柄が書かれ、塗り回数があり、色決めの一行がある塗装見積は、読まれて署名されます。文字の壁は流し読みされます。以下の組み立ては、400ポンド(一室)から6,000ポンド(一階全体)の、英国の個人宅向け塗装見積で効きます。
- 紙の上部 - 屋号、加盟している制度(Dulux Select Decorators、Painting & Decorating Association、TrustMark)、客の氏名、施工先の住所。見積番号と有効期限は右上に。加盟表示が見出しにあることは、とりわけ塗装の見積で強い信用の裏づけになります。この市場は質の低い層が厚いからです。
- 工事内容の要約 - 価格が出てくる前に、二、三文で仕事を説明します。「居間と廊下の壁に、下地処理、吸い込み止めの下塗り、Dulux Trade Diamond Matt による仕上げ2回塗り。木部はすべて、下塗り+中塗り+Dulux Trade Satinwood の上塗り2回。必要に応じてコーキングとパテ埋め。家具は部屋の中央へ移動、床は養生シートで保護、部屋は掃き掃除のうえお引き渡し。作業日数の見込みは5営業日。施工保証12か月。」
- 明細表 - 各行に内容、数量、単位、価格。客は表を目で追って塗装の見積を比べます。読みやすさが効きます。
- 色決めの一行 - 「最終的な色は、吸い込み止めの下塗りに入る前に書面でご確定ください。お客様より色名と品番(例:Farrow & Ball Cromarty No. 285)をお知らせいただくか、現場での試し塗りをご承認ください。」これが、工事の途中での「もう少し暖かみのある白がよかった」という会話を防ぐ一行です。
- 対象外の枠 - 壁紙の剥離(明記して見積した場合を除く)、見込んだ下地処理を超える構造的な漆喰補修、傷んだ木部や腐った木部の交換、湿気の原因の解消、カーペットの上げ下ろし、造り付け棚の取り外しと再取り付け。塗装の対象外はこの職種で最も抜けやすい行であり、「それは入っていると思っていた」の最大の原因です。
- 承諾と支払いのボタン - ワンクリックで承諾でき、手付金はポータルを通じて決済されます。塗装工事は中位の金額帯(400〜6,000ポンド)で、手間が消えると承諾率が明確に上がります。
三つの試算例:居間、一階全体、上げ下げ窓の補修
以下の三例で、英国の個人宅の塗装工事のほとんどをおおえます。いずれも同じ構成です。工事内容の要約、下地処理、塗料、消耗品、手間、進入、廃棄、合計。
- 例1 - 居間一室の塗り替え(4 m × 3.5 m、天井高2.4 m、既塗装、状態は並)。内容:壁(28m²)に Dulux Trade Diamond Matt を2回塗り、天井(14m²)に2回塗り、幅木、ドア、ケーシング、窓台に下塗り+中塗り+Dulux Trade Satinwood の2回塗り。必要に応じてコーキングとパテ埋め。家具は中央へ、床を養生。下地処理6時間 × 35ポンド = 210ポンド。塗料:壁用 Dulux Trade Diamond Matt 5l(75ポンド)、天井用 Diamond Matt 2.5l(42ポンド)、木部用 Satinwood 1l(28ポンド)= 145ポンド。消耗品(パテ、コーキング材、テープ、養生シート)= 35ポンド。手間18時間 × 35ポンド = 630ポンド。進入・養生 = 40ポンド。廃棄・清掃 = 20ポンド。小計1,080ポンド。VAT(登録事業者の場合)216ポンド。合計1,296ポンド。支払い:完了時に全額(2,000ポンド未満の工事)。
- 例2 - 3寝室の二戸一住宅の一階全体(居間、食堂、廊下、台所は木部のみ)。内容:居間、食堂、廊下の壁(控除後で合計76m²)。三室すべての天井。木部は台所のドア枠を含めて全体に下塗りと2回の上塗り。全体を洗い、コーキングし、パテ埋めし、研磨。家具を移動し、床を養生し、掃き掃除のうえ引き渡し。8営業日。下地処理20時間 × 35ポンド = 700ポンド。塗料:Dulux Trade Diamond Matt 15l(195ポンド)、天井用 Diamond Matt 7.5l(105ポンド)、Dulux Trade Satinwood 5l(135ポンド)= 435ポンド。消耗品 = 90ポンド。手間56時間 × 35ポンド = 1,960ポンド。進入・養生 = 120ポンド。廃棄・清掃 = 60ポンド。小計3,365ポンド。VAT(登録事業者の場合)673ポンド。合計4,038ポンド。支払い:確定時に30 % の手付(1,211ポンド)、残額は完了時(2,827ポンド)。
- 例3 - 上げ下げ窓の補修(4窓、塗装のみ、ガラス工事なし)。内容:障子と枠から浮いた塗膜を除去、研磨して縁をなじませ、割れを専用のパテで埋め、素地を Zinsser BIN で下塗り、中塗り、外面全体に Dulux Trade Weathershield Gloss を2回上塗り。パテの緩みが見つかった箇所は亜麻仁油パテで打ち直し。2営業日。下地処理14時間 × 35ポンド = 490ポンド。塗料:BIN 下塗り2l(42ポンド)、Dulux Trade Undercoat 2l(28ポンド)、Weathershield Gloss 2l(44ポンド)、亜麻仁油パテとガラス工事の副資材(30ポンド)= 144ポンド。消耗品 = 35ポンド。手間16時間 × 35ポンド = 560ポンド。進入(低い脚立、足場なし)= 30ポンド。廃棄 = 15ポンド。暫定計上額:著しく腐った障子材の交換150ポンド(超過分は実費で請求)。小計1,274ポンド。VAT(登録事業者の場合)254.80ポンド。合計1,528.80ポンド。支払い:完了時に全額。
塗装の見積を落とすよくある失敗
塗装の見積には、取れたはずの仕事を落とす、あるいは取れても赤字になる価格で受けてしまう型がいくつかあります。そのほとんどは最終金額とは関係がなく、下地処理、塗料の質、仕上がりが紙の上でどう示されているかの問題です。
- 下地処理の行がない - 「居間と廊下の塗装 750ポンド」は、パテ埋めと研磨の一日を隠します。「下地処理8時間 280ポンド」と項目を立てた他社の見積は、総額が同じでも信用で勝ちます。ひび割れの上から安く塗るだけではないと、客に見えるからです。
- 塗料の銘柄もつやも書いていない - 「塗料 - 75ポンド」は中身が見えません。「Dulux Trade Diamond Matt 5l - 75ポンド」なら本物の業務用材料として読まれ、量販品を使う見積と同列に比べられるのを防げます。
- 塗り回数がない - 「2回塗り」「3回塗り」「吸い込み止めの下塗り+2回塗り」では仕上がりが目に見えて違います。回数を書かない見積は、より明快な相手に負けるか、きちんとやるには足りない価格に落ち着くかのどちらかです。
- 色決めの一行がない - 工事の途中での「やっぱり少し違う色合いにしたい」は、個人宅の塗装で最も高くつく瞬間です。見積の色決めの一行がそれを防ぎます。
- 対象外の一覧がない - 「塗装はこちらでやります」は聞こえがよいのですが、客のほうは壁紙の剥離も、割れたケーシングの補修も、ラジエーターの裏の湿気の処置も、カーペットの上げも全部込みだと思っている、ということになりがちです。塗装は、個人宅向けのどの職種の見積よりも対象外の一覧が長い仕事です。脚注ではなく、売りとして扱ってください。
より良い見積作成のためのシンプルなワークフロー
見積を送る前に、八つの項目に分けます(下地処理、手間、塗料、消耗品、塗り回数と仕上がり、進入、廃棄、合計+保証+支払い)。下地処理の行は客が最も軽く見るところで、それを示すことが残りの価格を通します。
使用量と塗り回数の計算を、短い一行か二行で紙に載せます。「壁 28m² × 2回塗り ÷ 1リットルあたり13m² = 4.3l、切り上げて Dulux Trade Diamond Matt を5l」。計算のほうが価格より説得力があります。
四つの条項を足します(下地の状態、写真見積の但し書き、雨染み、1992年より前の建物での鉛含有塗料)。見積を比べる客はこれがあることを評価します。
吸い込み止めの下塗りに入る前に、書面または現場での承認を求める色決めの一行を入れます。塗装の見積で最も役に立つ条項です。
可能なら見積承諾のポータル経由で送り、客がクリックで承諾でき、(大きな工事では)塗料を発注する前に手付金が入るようにします。
よい塗装の見積は、客が平米単価を尋ねるより前に、信用の仕事を済ませています。個人宅の塗装工事で価格が決め手になることはめったにありません。効くのは、下地処理の行の明快さ、名前の出た業務用塗料、塗り回数、そして色決めの条項です。それらがない安い見積は、価格で先着していても信用で負けます。
次の見積で八項目の構成を使い、使用量の計算を紙に載せ、四つの条項を写して、承諾率に何が起きるかを見てください。多くの塗装業者は、テンプレートを変えたあと、「表の部屋の塗装 - 750ポンド」と下地処理の口頭説明でやっていたころより、定価で取れる仕事が増えたと感じます。
よくある質問
英国の塗装業者は見積に何を入れるべきですか?
八つの項目です。下地処理(研磨、パテ埋め、コーキング、養生テープ、シート養生)、手間(時間 × 単価)、塗料(銘柄とつやを明記し、リットル数も)、消耗品(パテ、コーキング材、研磨紙、養生シート)、塗り回数と仕上がりの質(吸い込み止めの下塗り、仕上げの回数、木部の下塗り・中塗り・上塗りの段取り)、進入・養生(家具の移動、床の保護)、廃棄と清掃、そして VAT と保証条件を含む合計。1リットルあたりの塗り面積の計算を一行か二行足すと、見積全体の信用が上がります。
塗装の見積に載せる塗料の量はどう計算しますか?
壁の面積(m²)に塗り回数を掛け、1リットルあたりの塗り面積で割ります(既塗装の壁に業務用水性塗料なら通常12〜14m²/l、新しい漆喰や濃い色を隠す場合はそれより低く)。そのうえで次の一缶に切り上げ、隅の切り込みと刷毛の損耗として10 % を足します。28m² の居間に2回塗り、Dulux Trade Diamond Matt なら、28 × 2 ÷ 13 = 4.3l、切り上げて5l。この計算を見積に一行で示してください。客には価格そのものより説得力があります。
客先の工事では業務用塗料と量販店の塗料のどちらを使うべきですか?
必ず業務用を使い、銘柄を見積に書いてください。業務用等級の水性塗料(Dulux Trade、Crown Trade、Tikkurila、Johnstone's Trade)は1リットルあたりの塗り面積が大きく、吹き付けも刷毛塗りも扱いやすく、量販等級より目に見えてよい仕上がりになります。塗り面積まで勘定に入れれば、平米あたりの差額はわずかです。見積に「Dulux Trade Diamond Matt 5l - 75ポンド」とあるのを見た客は、量販品を業務用の値段で買わされる心配をしなくなります。
着工後に追加の下地処理が出てきた場合はどうしますか?
見積に下地の状態に関する条項を入れ、着手後に相当量の追加パテ埋め、雨染み、浮いた漆喰、表面の汚染が判明した場合は作業を止め、状況を写真に収め、続行前に別途見積を送る、と定めておきます。見積にない下地処理を、客の書面による同意なしに行ってはいけません。この条項があるからこそ、変更が押し売りではなく妥当なものとして受け止められます。
塗装の見積には何回塗りを入れるべきですか?
状態がまともな既塗装の壁なら2回塗り。新しい漆喰なら吸い込み止めの下塗りに仕上げ2回(この下塗りは欠かせません。漆喰を均一に吸わせ、最初の本塗りでのむらを防ぎます)。木部は3回、すなわち下塗り、中塗り、仕上げ2回です。客が濃い色から薄い色へ変える場合は1回足します。回数は見積に明記してください。「2回塗り」「吸い込み止めの下塗り+2回塗り」「3回塗り」を見比べる客には、何を受け取るのかを伝えるべきです。
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